2024.02.22
その他
ACPのジレンマ…
今回、看護部で行われた勉強会は、ACPについてのジレンマです。
ACP(アドバンス・ケア・プランニング)は、将来の意思決定能力の低下に備えて、
患者・利用者やそのご家族と、具体的な治療・療養や、ケア全体の目標について
話し合う過程とされています。簡単にいうと、もしものための話し合いです。
これは、難しいもので、患者・利用者さんが意思決定できず、代理人(ご家族)で
意思決定を迫られる家族との関りの中で、ジレンマが生じること…についてです。
意思決定支援は難しく、医学的に正しいことだけを伝えても、本人や代理人(ご家族)
の思い・ニーズを把握したり、思いを受け止める側で、すれ違いを起こしてしまうこと
もあります。将来の医療や終末期をどう生きて最期を迎えるか。最善は何かを考えながら
選択をしていきます。いずれにせよ、その選択が良かったのか悪かったのか、ジレンマが
生じ「後悔はする」と言われています。
そこで、重要なのが、その選択をした代理人(ご家族)に分かってくれる人がいるか、
いないか。分かってくれる人がいる!このことが大切であると、この勉強会を通じて
わかりました。
ケアの過程で、繰り返し「反復する」簡単ようでむずかしい対応を試みる、ことで
「わかってもらえた」そんな感情を相手がもてるようコミュニケーションスキルも深めて
思いやニーズを受け止める。そのような姿勢で意思決定支援に今後も関わっていこうと
感じました。